頬袋に詰めた夢。

愛も希望も何でも詰め込んで、

獣電戦隊キョウリュウジャーが涙を誘うの件

毎週日曜日朝7時半~放送中!!
『獣電戦隊 キョウリュウジャー

初回スタート時にはあまり興味の湧かなかった作品でした。元々特撮ファンではあるものの、基本的に好きなものは「仮面ライダー」の私。戦隊は脚本、キャストにハマれば見るというスタンスでやっています。

最初にハマらなかった理由は、キョウリュウレッド/桐生ダイゴ役の竜星涼くんが私の中で「桜蘭高校ホスト部の猫澤先輩」のイメージが取りきれなかったということでした。同じ声なのにキャラの差がありすぎて戸惑ったことから見るのを控えるようになりました。

たまに見ると増えてるキャスト。こりゃついてくの大変だわー。と漠然と思っていたこともありました。

しかし、終盤になると一気に感動大作になってきたキョウリュウジャー。見ないわけにはいかないと思わせる脚本。大人も子供も楽しめるなぁこれはと思ったところ。ハマるハマる!!!!
ということでオススメポイントを。


個性豊かなメンバー

キョウリュウレッド/桐生ダイゴ
世界中を旅してきたせいか。底抜けに明るく、器用に何でもこなす。若干20歳にしてどこに行っても何故か「キング」と呼ばれるリーダー。
キョウリュウブラック/イアン・ヨークランド
クールに見えて実はお調子者な23歳。無類の女性好きだが、それは寂しそうにしている女性を放っておけないかららしい。超古代文明を調べている考古学者である。
キョウリュウブルー/福井ノブハル
親父ギャグが好きで常に言っている。なんでも屋をしているが前職はエリート商社マン。とにかくモテない。あだ名は「のっさん」だが、本人は「おっさん」と聞こえて嫌らしい32歳。
キョウリュウグリーン/立風館ソウジ
高校生。剣道部に所属している。クールで生真面目で正義感が強いが、好きなものはクリームソーダというかわいい一面がある16歳。
キョウリュウピンク/アミィ結月
アメリカから留学してきている大学生。超のつくお嬢様でジェントルと呼ばれる結月家直属の執事がいる。おてんばな性格でお嬢様だが生活態度がだらしなく、「戦闘能力に対して女子力が低すぎる」と言われることもある18歳。
キョウリュウゴールド/空蝉丸
江戸時代から現代に蘇った侍。名前には「○○殿」会話の末尾に「~でござる」など、時代を感じる話し方をする。あだ名はうっちーで本人は相当気に入っている。年齢は数えで29歳(満28歳)らしい。

……はっ!!なんだこの濃さ!!メインキャストだけでも濃い!!濃すぎる!!



随所に現れる恋愛模様

まず第一に。これは子供向けの番組のはず。それにも関わらず恋愛模様が垣間見えるのです。
キョウリュウヴァイオレットの弥生ちゃんはひたすらキング一筋だし…ソウジくんに片思い中の剣道部のマネージャーは出てくるし…イアンは連れてる女の子毎回違うし…
ここまではかわいいのです。わかりやすいのです。しかし、問題はキングとアミィとのっさんなのだ。

キングとアミィはなんだかんだ最初から気が合い、仲良しだったのです。転機は弥生ちゃんが初登場した回。キングキング言ってる弥生ちゃんを見てふてくされるアミィ。モヤモヤするアミィ。しかしその気持ちがわからないアミィは「今わからないことは気にしない!」として気持ちを保留…。そんなアミィを見て「そういうとこが大好きだ!」と天然で言うキング。
しかーし!最終決戦を前に世界一美味しいストロベリーパフェを食べにいきたいとキングに言い出したアミィ。
それに対し「良いじゃねぇかストロベリーパフェ!レッドとピンクが両方入ってらぁ!この戦いが終わったら2人で食べに行こう。」と了承するキング。
……なんだこれ!甘々な少女マンガみたい!!ときめく!!!かわいい!!!!



そして。大問題の恋愛模様。…そう、のっさんです。
相手は誰か??お見合いで知り合った「桃園喜美子さん」ですよー!………と笑顔で言えれば良いのですが。なんとこの相手。喜びを集める、口癖が「Keep smilingよ!」のデーボス軍(敵)の幹部、キャンデリラの人間態なのです…。
しかし、この2人。抜群に相性が良い。かなりつまらないのっさんの親父ギャグに笑いの沸点が低いのか大ハマりのキャンデリラ
キャンデリラは当初、のっさんに対して「敵じゃなかったら好みかも♡♡」と言ってたところもあり、お互いを想い合ってる部分が随所で見られます。*1
ちなみにデーボス軍のアイガロンキャンデリラに恋してました。



宿敵のモンスターとのライバル関係とその裏にあった情。

キョウリュウブラックとゴールドにはそれぞれ憎き宿敵のモンスターがいました。

○キョウリュウブラックの宿敵はアイガロン。イアンの親友であるトレジャーハンターのシロウは秘石を手にしたところ、それを狙ってたデーボス軍にイアンの目の前で殺されてしまったのです。その宿敵を倒すためにキョウリュウジャーになったイアン。親友シロウが見つけた秘石を持っていたアイガロンが宿敵と知るのはかなり後でした。*2
アイガロンを憎み続けたイアンでしたが、最終決戦に向かうときのことです。デーボス軍に抹殺されそうになっているキャンデリララッキューロ*3を自分は助けなくて良いから助けてくれとアイガロンに言われるのです。そこで抹殺にやってきたモンスターによりアイガロンが実はすでに死んでいたが鎧が硬すぎて魂が抜けずに死神兵士として利用されてたことが判明。それを知ったアイガロンのため、自分の技を使い鎧に穴を開け魂を出してあげたイアン。その際に涙を流すイアンと悲しみの戦騎アイガロンとの会話が感動ものなのです。


○キョウリュウゴールドの宿敵は怒りの戦騎ドゴルドドゴルドは鎧で人やモンスターに取り付けるんですが、江戸時代の戦いの際に空蝉丸につき、そのまま現代まできたのです。キョウリュウジャーとの闘いで鎧がようやく外れたものの、ドゴルドとしてデーボス軍にいたことが記憶はなくとも悔しかった空蝉丸。ドゴルドのことどこにいるかすぐに察知することができるので、何回もドゴルドと戦ってきた。
最終決戦に向かうキョウリュウジャーの目の前にドゴルドドゴルドを家臣にしたエンドルフ。そこで1人で戦わせてくれと言いドゴルドとエンドルフに向かっていく空蝉丸。
その前の戦いで空蝉丸に今のお前にプライドはないのかと言われたことが心に響いていたドゴルドは空蝉丸を倒すと見せかけて恨んでいたエンドルフに攻撃する。空蝉丸とドゴルドは協力しエンドルフを倒す。
その際に致命傷を負っていたにも関わらず、次は俺と対決しろというドゴルドドゴルドは最期を空蝉丸に託したのだ。熱い友情…とはならないが、ライバル関係としては素晴らしい描写でした。




あー、泣ける。本当に泣ける。とにかく素敵ですよ。長くなってしまいましたし次が最終回なので微妙なタイミングでの更新でしたが、読んでいただきありがとうございました。



※ずーっとソウジくんのことを「ボーイ」と呼んでたイアンが最終決戦でソウジくん2人で敵と戦っていたときのセリフも泣けました。
「最後がお前と一緒で嬉しいぜ……“ソウジ”」

……泣ける(;_;)(;_;)(;_;)







*1:ちなみに人間態を演じているのはキャンデリラの声優である戸松遥さんなので、声優ファンの方も楽しめる作品作りがされていてとても良い。

*2:他のデーボモンスターだと思い込んでいた。そのモンスターはすでに倒していた。

*3:この2人は人を殺してない 。そもそも喜びを集めるモンスターと戦闘能力を持たない家臣だった。