頬袋に詰めた夢。

愛も希望も何でも詰め込んで、

銃口に込めたのは【航海日誌/10ks!】

5万5千の赤い光を纏った拳銃の海を見た日から早いもので1ヶ月が過ぎようとしている。

 

1年振りにブログを書こうとパソコンを立ち上げた。前回の更新内容はなんだったかな。それくらい書いてなかったのに。なぜ更新する気になったのか。

 

 

 

あの航海のことを忘れないため。

 

 

 

4月30日、5月1日と2日間東京ドームに行ってきた。目的は大好きな読売ジャイアンツの試合ではない。KAT-TUNのコンサートだ。

 

 

 

 

彼らのコンサートに初めて行ったのはデビューツアーの横浜アリーナ公演。中学3年生のときだった。コンサートから数日後学校に行って浮かれて友人たちに話していたとき、隣のクラスから「え!KAT-TUN行ったの?!いいな!!」という声が聞こえた。それは小学生の頃からの幼馴染のような存在の子だったAちゃん。彼女とは妙に腐れ縁のような関係であった。親同士も仲が良かったせいか地域の夏季合宿や冬季合宿、町の料理教室等…よく一緒にいた。そんな彼女とこれをきっかけに彼らの話をするようになった。一緒に次のツアー行きたいね!とも話すようになった。

翌年のツアーが決まったとき。私たちは高校入試を控えた受験生だった。親同士が話し合い、チケットを2枚取ることになった。しかし、2人とも第一志望の高校そして第一志望の学科に合格しなければ今回のツアーは母たちが行くという条件付きだった。必死で勉強してお互い無事に合格し、行けることとなった。cartoon KAT-TUN Ⅱ You、東京ドーム公演だった。

それから9年。2人で行き続けた。10代の頃はコンサートの前後どちらかに必ずどこの会場でもスターバックスのフラペチーノを飲んだ。20代になってからはコンサート後の焼き鳥とビールからの日本酒が定番となってきている。

彼らとの思い出には必ずと言っていいほど私の隣には彼女がいた。

 

ありがとう。

 

 

 

 

 

 

2016年5月1日。何度も観たド派手な海賊船に乗った海賊たちの最後の出航の日である。

 

 

思えば初めての出航から10年。降りるきっかけなんて正直たくさんあった。私たちは揃って赤西くんから彼ら6人のことを好きになったのだから。彼が降りたときに一緒に降りることもできた。実際しばらく降りていたりもした。

 

しかし降りてから1年半後、また目の前に海賊船がやってきた。“またこの船に乗れよ。でも今度は鎖で繋いでおくからな?”と言う。そんな5人の海賊に魅了され私たちは再び船に乗り込んだ。

だが、さらに1年半後。鎖で繋いできた本人が船を降りることとなった。聖くんだ。彼の紡ぐ言葉が、RAPが好きだった。彼の言う“声出せねぇなら命はねぇからな”が好きだった。それを聞くために船に乗ったといっても過言ではな・・・過言だった。でもそれ程彼の事も好きだった。でも繋いできた張本人が降りるってどういうことだよと腹が立ったのも事実だ。

 

それからすぐ4人で出航した海賊船は新たな島で年越しの宴を行った。そこで彼らは今までの航海の全てを見せてくれたという。過去もすべて未来に持っていくからこれからの航海も共に行こうと言う。そのまま船に乗った。それからしばらくは平穏な航海だった。

2年が経ち、彼らは再びあの海へやって来た。彼らがこの大海原で最初に航海した海だ。そこで彼らは言ったのだ。“来年はこの大海原で航海を初めて10年が経つ。宴の準備をしているから楽しみにしておいてくれ”と。その言葉を楽しみにして待っていた。

しかし、その半年後。“来年の春に船を降りることにした”と言われた。その海賊は、争いが多くお互いのことを嫌いと言い合っている海賊の中でもただ一人ずっと彼らのことが大好きだという海賊だった。田口くんだった。そしてその春がやってきた。彼は「みんな!航海がんばれよ!俺見守ってる!応援してるから!」と言い船を降りていった。

 

それでも。私たちはこの海賊船に乗り続けた。

 

 

10周年の宴の日がやってきた。宴の最終開催地はあの海だった。

 

出航をしてすぐ“心に刻んで帰れ”そう言われた。絶対にこの海賊たちを忘れないように。赤く光る銃を持ちながら彼らを見つめた。

 

時間は進んでいった。いろんな感情が溢れた。まだ小さな海を航海していた海賊たちを好きになって、誰にも負けない力をつけて大海原に出航していった彼らをずっと見てきた。

その間ずっと彼らの唄を聴いてきた。この公演中何度私の中でJOKERがラップを唄い、何度王子がハモって、何度Jin Akanishiがフェイクしたかわからない。この航海中、幻覚が見えるというネタを海賊たちはしていたが、私にはずっと幻聴が聞こえていた。

そういう物足りなさを感じたのは事実で。

 

そんな私を救ってくれたのは亀梨和也の言葉だった。

 

 

 

―― K 亀梨和也、A 赤西仁、T 田口淳之介、T 田中聖、U 上田竜也、N 中丸雄一。この6人が集まらなければKAT-TUNはなかった。――

 

 

 

今まで胸に痞えていた何かが取れたような。そんな気がした。目に溜まっていた涙を拭った。心がスッキリした。

 

そうだ。この6人じゃなきゃ出来なかった。この6人だったからこの名前だった。この6人だからKAT-TUNが生まれて、この6人での航海が始まった。この6人で出航してくれたからこそ、この船に乗り込んだ。

 

決して楽な航海ではなかった。寧ろほとんど荒波だった。ONE PIECEだったらたぶん新世界の海での航海だったんじゃないかな、KAT-TUNって。天候はコロコロ変わって基本荒波しかないし航路は何本かある中から選んで進むし・・・ほら、彼らコンサートのオーラスって大体雨だったしさ!(そういえば最近雨降らないけど雨男誰だったの?笑)

 

 

 

この航海にも終わりはやってきた。この航海が終わるとこの3人の海賊たちはそれぞれの船に乗り込み、修行に出るそうだ。過去と向き合い続け、休まず航海し続けた海賊たちには、しばらくそれぞれの時間が必要みたいだ。

 

彼らがそれぞれ別の船で別の海へ出ていく。それはつまり彼らとの航海が一旦この海で終わるということだ。私たちは彼らがこの海に修行を終えて帰ってくる日を待つことになる。

 

 

ありがとう、ド派手な海賊船。

ありがとう、魅惑的な海賊たち。

 

 

次の航海に出る日まで。海賊たちがまたこの海で航海できるように・・・さらに大きな海を航海できるように・・・乗組員を増やして待つとしますか!

 

 

 

 

 



 

 

 




3650days*1………10ks♡!

 

 



*1:個人的ですが、初めてのコンサート参戦から10ks!オーラスまでが3650日だったんです…